日々の疲れやストレスを、食事から整える。
薬膳は、特別な人だけのものではありません。
旬の野菜・国産素材・漢方由来のスパイス——
それぞれが本来持つ力を引き出し、「食べて美味しい」「身体が軽くなる」
その両方を叶えるのが私たちの薬膳火鍋です。

素材の旨味がじんわり染みるスープで、心も身体もふっと緩むひとときをお届けします。

薬膳は中国で生まれ、3,000年という長い年月をかけて受け継がれてきた健康料理です。
多くの人達が膨大な時間をかけて実践してきた中から残ってきたのですから、その効果は実証済みといえます。
薬膳は東洋医学の考え方を基本にしていますので、今までの貴重な薬膳研究の歴史のひも解いてみましょう。

「薬食同源」の起源は3,000年前にさかのぼる
薬膳がいつ、どのように始まったのかはっきりしませんが、それでも今から約3,000年前の中国には、すでに薬膳の起源となる考え方があったことが分かっています。
中国の古典に、人類は火を起こして食材を熱して食べることで胃腸障害をなくしたと記されています。また、醸造技術を発見し、酒に栄養価の高い食材を漬けることで薬酒を作り出したり、伝説中の人物である伊尹は薬草を煎じて飲む「湯液」を創製したと伝えられています。
これらは薬膳スープや漢方煎剤の起源であるといえますし、薬と食べ物を同じように考える、まさに「薬食同源」といえます。

薬膳の知恵は、時代を経るごとに体系化されていきました。
春秋戦国時代には、食材が持つ性質を「温・熱・平・涼・寒」の五つに分類し、体質や季節に合わせて食を調整する考え方が生まれます。
これは現代の薬膳料理の根幹となる「五性(ごせい)」の概念です。

さらに紀元前2世紀ごろにまとめられた医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』では、食材の効能や身体の働きとの関係が詳しく記され、薬と食の境界がより曖昧になっていきました。
つまり、食材そのものが“身体を整える力を持つ”という思想が、すでに確立していたのです。

やがて漢代から唐代にかけて薬学や栄養学が発達し、多くの医師や料理人たちが「おいしく食べながら健康を保つ」方法を追求しました。
このころには薬膳料理の原型となるスープ、粥、煎じ薬などが一般にも広まり、食文化の一部として受け入れられていきます。

現代の薬膳は、こうした長い歴史の中で磨かれた知恵の集積です。
ただの健康法ではなく、
“食べることを通して、身体と向き合い、調子を整える”
というシンプルで普遍的な考え方が根底にあります。

薬膳の知恵が日常の食文化へ浸透していく中で、
その思想を最もわかりやすく、そして無理なく体に届ける料理として
「火鍋」は自然と発展していきました。

火鍋の本質は、ただ辛いスープで食材を煮る料理ではありません。
薬膳の核心ともいえる
“温める・巡らせる・補う”
という働きを、ひとつの鍋の中で実現できる調理法なのです。

スープに使われる唐辛子・生姜・にんにく・八角・シナモン・クコの実・ナツメなどの食材は、
古くから薬膳で「気」「血」「水」の巡りを整えるとされ、
身体を芯から温めたり、胃腸の働きを助けたりする役割があります。

また、火鍋は煮ることで素材の力を最大限引き出せる料理です。
野菜や肉、きのこ、海鮮の栄養がゆっくりスープに溶け出し、
食材とスープが互いを高め合うように仕上がっていきます。
薬膳の考え方である
「素材の力を活かす」
という思想と、火鍋の調理法は非常に相性が良いのです。

さらに、火鍋は季節や体調に合わせてスープや具材を選べるため、
薬膳の基本である
“その日の身体に合わせる”
という柔軟さもあります。

まさに火鍋は、
薬膳の哲学を最も自然な形で食卓に落とし込んだ料理と言えます。

だからこそ薬膳は、特別な人だけのものではありません。
疲れを感じたとき、冷えやだるさが気になるとき、季節の変わり目に身体を整えたいとき——
誰もが日常の中で自然と取り入れられる“暮らしの知恵”なのです。

TOP